2016年1月17日日曜日

老巧化が危険なのではありません。


こんにちは。

林 秀和です。

今日のテーマは、老巧化が危険ではありません。


”人が住んでいる家より、誰も住んでいない家の方が傷む”

って聞いたことがありませんか?

住んでいる人が、大切にお手入れをしてこそ家は長持ちするのです。

ところが、日本人は住まいに対する意識と知識が低いようです。

「まだまだ住めるから問題ない」

そう思い、メンテナンスを怠る人が多いのが現状です。

10年、20年、長いようでも、あっという間に過ぎてしまいます。


”木造の民家が老巧化で自然倒壊した”

などということがありますよね。

「老巧化=危険」というイメージを持つ人も多いかもしれません。

ですが、ちょっと考えてください。

時代の経過とともに建物は当然老巧化します。

構造自体も、配管などの設備面も老巧化します。


老巧化すれば何でも危険でしょうか?

古い建物の素敵な町並みが残っていたり、築100年の民家がまだまだ現役だったりしますね。

つまり老巧化が危険なのではなく、メンテナンスを怠ることで進む老巧化が危険なのです。


では、メンテナンスを怠るとどうなるのか?

例えば、築20年の在来工法の浴室。

冬は寒く、タイルのひび割れが目立つのでリフォームすることしたとします。

浴室を解体し、ユニットバスに交換し終了の予定が・・・

内側の木部は、指で触れるだけで簡単に崩れ落ちる程腐食し、シロアリの巣に。

その上、タイルの割れ目から水が入り込み、土台や窓を支える台、隣の部屋の床下まで

腐っていた。

結局、大がかりなリフォームとなり、工事費用は増大してしまった。

そんな話をよく聞きます。


定期的に継ぎ目のコーキングを打ち直したり、目地の詰め直しやタイルの交換を行う。

そうしたメンテナンスを行っていれば、被害は大きくならなかったはずです。


それから足場を組んだり、大がかりになってしまう外壁塗装。

費用もかかるし面倒だからと、細かいひび割れや塗装の剥げを放置してしまうと・・・。

ひび割れから水が入り下地の腐食が進んでしまいます。

結局、塗装だけでは終わらず、大工工事や左官工事も必要になります。

そして、工事費用は増大してしまうんです。

家を守る大事な屋根は要注意です。

「まだまだきれいだし、雨漏りもないから」

と安心していてはいけません。

実は室内に流れ込んできていないだけで、下地に水がしみていたりします。

また、軒先に流れていて雨漏りに気づいていないだけというケースもあります。

これでは、下地は腐食し、リフォームするには大きな費用がかかります。

また、防水工事も防水機能が切れてからのやり直しでは遅いんです。


『家』は、必ずメンテナンスが必要なもの。

外壁・屋根塗装、暖房・給湯設備の寿命や耐久年数は様々です。

それを怠ると後々、他の部分に無理がかかってしまい、取り返しがつかないことになります。

そして、さらに余計な費用がかかる事となるので注意してくださいね。


以前、日本の家の住宅が約26年と短命だとお話しました。

それは、なぜなのでしょうか?

今までの住宅の質が低いこと、これがまず第一の理由です。

戦後、住宅そのものが足りなくて、質よりも量を確保する時期がありました。

しかしその後、建築基準法や品確法など整備され、徐々に住宅の品質が上がってきました。


また、住宅性能表示制度など客観的な評価がわかることで、中古住宅の流通が少しずつ増えました。

ライフスタイルに合わせて住み替えることや、ライフスタイルにあわせリフォームすることが

私たちの生活に定着することで、日本の家も長生きになることでしょう。


住宅の使い捨ての時代は終わりました。

個人の経済的な事だけでなく、住宅廃棄物の問題や資源の問題も含めた環境保全の面からも、

スクラップ&ビルド(壊して建てる)は極力減らすべきではないでしょうか?


次回はライフステージの変化についてお送りします。

では、また明日。

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株式会社タイヨーエコハウス 取締代表執行役 林 秀和

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